【従来分野】〜【図面の簡単な説明】の書き方のまとめ

 

 昨日までに説明した【技術分野】〜【図面の簡単な説明】までをまとめると以下のようになります。

 **の部分には、発明の内容に合わせてアレンジすることになります。

 

【技術分野】

   【0001】

 本発明は、****に関する。

【背景技術】

   【0002】

 従来技術の説明。特に、特許文献1は、****を開示する。

【先行技術文献】

【特許文献】

   【0003】

  【特許文献1】 特開****−******号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

   【0004】

 しかし、特許文献1には、**という問題がある。

   【0005】

 したがって本発明の目的は、**を提供することである。

【課題を解決するための手段】

   【0006】

 本発明に係る****は、********。

   【0007】

 【0006】で書いた発明の効果

   【0008】

 好ましくは、******。

   【0009】

 【0009】で書いた発明の効果

   ・

   ・

   ・

【発明の効果】

   【00**】

 以上のように本発明によれば、**を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

   【00**】

 【図1】 *****図である。

 【図2】 *****図である。

 【図3】 *****図である。

     ・

     ・

     ・


課題を解決するための手段の書き方について (その1)

 

 【発明の詳細な説明】の従来技術や、解決課題が終わると、もうほとんど出来たも同然ですが、最後まで手を抜かないで行きましょう。

 【課題を解決するための手段】の書き方を説明します。

 ここでは、【特許請求の範囲】と同じ内容を、“前記”を抜いて書くこと、体言止めだった表現を体言止めの最後の部分を主語に書き換えるだけです(つまり、“特殊な”請求項の文体を、普通の文体に変えるだけです)。

 また、必須ではありませんが、それぞれの請求項に対応する効果を書いておきます。

 効果をここで書くのは、2009513日のエントリーでも説明しましたが、各請求項に対応した効果(各請求項で使った用語に対応した効果)を明示しておくこと、及び実施形態でしっかりと説明されているかを確認するためです。

 

 【課題を解決するための手段】の書き方は、上述の方法が絶対的なものではなく、色々な方法があるようです。


従来技術、解決課題の書き方について (その4)

 

 【発明の詳細な説明】の従来技術や、解決課題の書き方を説明しましたが、必要以上に冗長に書く必要はありません。

 

 発明を説明するにあたって、従来技術の問題点を延々と説明した特許明細書もよく見かけますが、独立クレームに対応する(独立クレームが答えになるような)、解決課題を簡単に書くだけで十分だと思います。

 

 従来技術が長いと、発明がすごそうに見えるかもしれませんが、公知技術を認めたと解釈されかねないので、必要以上に書く必要はありません。

 従来技術をたくさん書いた特許明細書は、発明の重要ポイントを理解するという観点では重宝しますが、ありがたがるのはその特許明細書を読む第三者であって、発明社や出願人ではありません。

 少し書き方にテクニックと慣れが必要になりますが、そういった従来技術は、【発明の詳細な説明】における【発明を実施するための形態】の中で、発明の効果(従来技術と比較した効果)として、書いた方がいいと思います。


従来技術、解決課題の書き方について (その3)

 

 【発明の詳細な説明】の従来技術や、解決課題を書きます。

 

 ストーリー作りの項で考えた流れを、実際に作成した独立クレーム(請求項1や請求項10)に対応させ、従来技術の存在を示し、その従来技術の問題点を挙げ、そんな問題点の解決を解決課題とする流れで書いていきます。

 

 私が考案した発明で具体例を説明します(太赤字)。

 

【書類名】   明細書

【発明の名称】   情報出力装置

【技術分野】

   【0001】

 本発明は、情報出力装置に関し、特に車両のダッシュボード上などに搭載された情報出力装置の配線簡素化に関する。

【背景技術】

   【0002】

 自車位置や目的地までのルートを地図上に表示するナビゲーションシステムなど情報出力装置が提案されている。ナビゲーションシステムは、モニターを含む部分の取り付け位置で考えると、通常カーオーディオが取り付けられるダッシュボード内に設置するインダッシュ取り付けタイプと、ダッシュボード上に設置するオンダッシュ取り付けタイプが存在する。いずれの場合も、ナビゲーションシステムへの電力供給のために、車両に設けられたバッテリーから直接配線された常時電源線とエンジンキーをアクセサリ位置に合わせた(すなわちエンジンをかけた)場合に電力が供給されるアクセサリ電源線の少なくとも一方と、アース線とを配線する必要がある。例えば、特許文献1は、オンダッシュ取り付けタイプのナビゲーションシステムを開示する。

【先行技術文献】

【特許文献】

   【0003】

  【特許文献1】 特開2007−69828号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

   【0004】

 しかし、特許文献1などで示されるオンダッシュ取り付けタイプのナビゲーションシステムでは、電力供給のための線材をダッシュボード内やエンジンルームなどから引き回して配線する必要があり、設置に熟練が必要になる。シガーライターソケットからこれらの線材を引き回す形態も考えられるが、この場合センターコンソール付近に線材が見え、配線をきれいに行うことが出来ない。

   【0005】

 したがって本発明の目的は、簡単で且つ線材が見えにくい状態で、簡単に取り付けが出来る情報出力装置、または情報出力装置の保持部を提供することである。


従来技術、解決課題の書き方について (その2)

 

 以前、ストーリー作りの項で書いた内容に沿って、【発明の詳細な説明】の従来技術や、解決課題を書きます。

 

 49日のエントリーでは、背景技術に関するストーリーを以下のように考えました(太青字)

 

 【背景技術】としては、以下のことが挙げられます。

 私が発明を考案した時、太陽電池で駆動するカーナビゲーションシステムはありましたが、太陽電池だけで駆動するのではなく、車輌のバッテリーからの電力による駆動との併用のものでした。

 このため、太陽電池で駆動するものの、車輌のバッテリーからの配線がゼロになった訳ではなく、配線の簡素化が出来ていませんでした。

 太陽電池で充電して得られた電力だけではカーナビゲーションシステムを駆動するのが不十分だったのかもしれません。

 この場合には、車輌のバッテリー電圧12Vまたは24Vを、カーナビゲーションシステムを駆動するのに適当な電圧(3〜5V程度)に変圧する必要があります。

 また、太陽電池とカーナビゲーションシステムとが一体になっており、上面に配置された太陽電池パネルの存在により本体が奥行き方向に大きくなっていました(分厚くなっていました)。

 

 但し、これらの総てを【背景技術】に記載する必要はなく、自らが挙げた特許文献との関係で、記載するものを整理します。

 私の場合は、太陽電池だけで駆動するカーナビゲーションシステムの特許文献を見つけられなかったので、通常のオンダッシュに取り付けられたカーナビゲーションシステムが図示された文献(特開2007-69828)を特許文献1として挙げ、車輌のバッテリーからの配線が見える点を問題点にしました。


従来技術、解決課題の書き方について (その1)

 

 【発明の詳細な説明】の【発明を実施するための形態】や、【特許請求の範囲】が出来上がりました。

 次は、【発明の詳細な説明】の従来技術や、解決課題を書きます。

 

 【特許請求の範囲】には、解決課題の答えを書いたことになりますから、ここでは、独立クレーム(請求項1など)が、解決課題に対する答えになるように、すなわち、その答えを導き出すような従来技術、従来技術の問題点、及び解決課題を書くことになります。

 

 特許明細書を作成する前に考えたストーリー作りの内容を使えば比較的簡単にできます。

 ただし、ストーリー作りをやっていた時の仮クレームと、実際の【特許請求の範囲】に書かれたクレームの内容は全く同じでないことが多い(変化していることが多い)ので、注意が必要です。

 

 とはいえ、ストーリー作りのエントリー(2001年4月7日〜18日)で既に考えた流れを書くだけに過ぎません。


calendar
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< October 2019 >>
selected entries
categories
archives
recent comment
recommend
links
profile
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM