特許明細書作成を内製化することのディメリット

 

 特許明細書作成を内製化することには、ディメリットもあります。
 出来るだけ簡単に説明するつもりですが、それでも特許明細書を自力で作成するには、時間がかかると思います。
 先行技術と比較した上で、自分の発明のポイントを理解するなど、ある程度のセンスも必要なので、総ての方が出来る訳ではないと思います。
 ただ、ここで費やす時間は、技術者として、または知財担当者として知っておいて損ではないことだと思いますから、将来的には得したことになると思います。


特許明細書作成を内製化することのメリット(その2)

  それ以外にも、特許明細書作成を内製化することのメリットはあります。
 特許明細書を作成する際には、発明に関連する先行技術を知る必要があります。
 少なくとも、先行技術に比べて新しいモノ(特許用語としては進歩性があること)でなければ特許されないからです。
 特許明細書を作成すると、発明に関する技術の詳細な点まで検討しますから、先行技術文献を読む機会が増え、自然に検索能力も高まります。
 また、競合他社の技術レベルを知ることも可能になり、今後の商品開発の方向性決定に役立てることが出来ます。
 競合他社の方向性を知らずに開発を進めるよりも効率良く商品戦略を立案することも可能になるでしょう。
 私は、企業で商品企画の仕事をしていた時代があったのですが、カタログやお店の情報だけから競合他社の動向を検討していました。
 当時、知的財産権に関する知識が全く無かったのですが、他社の地材戦略を知りながら商品企画をしていたならば、違った商品戦略を立てることも出来たのではないかと思っています。
 逆に個人の勘に頼った商品企画も面白いんですけどね。
 特許明細書を実際に作成しないまでも、作成する時のポイントを理解できれば、特許事務所が作成する特許明細書をチェックするコツも見えてきます。
 コツをつかめば、特許明細書チェックの質もスピードも格段に上がります。


特許明細書作成を内製化することのメリット(その1)

  今日は、特許明細書作成を内製化することのメリットをお話します。
 簡単に目に見え、且つ確実なメリットは、費用削減効果です。
 例えば、年間100件の特許出願を行う企業が、130万円で特許明細書作成を特許事務所に依頼したとすると、特許出願に、年間で、100件×30万円=3,000万円の費用がかかります。
 ここでは簡単のために、出願以降の審査請求や中間処理の費用は考えないでおきます。
 総ての特許明細書を内製化(社内の発明者や知財部担当者が作成)することは難しいとしても、4分の125件を内製化すれば、年間で、25件×30万円=750万円の費用が削減出来ます。
 特許事務所と値引き交渉をするよりも効果的ではないでしょうか?
 従って、年間数十件、数百件、あるいはそれ以上の特許出願を行っている企業にとって、そのうちの何割かを内製化することにより、数百万円単位で費用削減効果を得ることが出来るでしょう。
 どの発明の特許明細書を内製化し、どの発明の特許明細書を特許事務所に依頼するかについては、色んな考え方があると思いますが、企業にとって重要度の高い発明は、やはりその道のプロである特許事務所に依頼した方が確実だと思います。
 まずは、重要度が比較的高くない発明から、特許明細書の内製化を図るのが良いかと思います。
 例えば、発明を重要度に応じて三段階に分け、最も重要度の高いものは、特許事務所に特許明細書の作成を任せ、中程度の重要度のものは、特許事務所のアドバイスを受けながら自社で特許明細書を作成(内製化)し、最も重要度の低いものは、完全に自社で特許明細書を作成(内製化)する方法が考えられます。
 重要度は、発明に関連した事業の重要度や、先行技術との差異の大きさなどから決定します。
 一方、特許出願件数が年間数件程度であれば、あまり費用削減効果はありません。
 発明の特定、先行技術文献の調査や特許明細書作成には、経験も必要なので有る程度件数をこなす必要があり、時間がかかります。
 ある程度のレベルで特許明細書が書けるようになるまでに数年かかるようであれば、従来通り、総てをその道のプロである特許事務所に依頼した方が効率良いと思います。

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